5か月ほど、痛みが和らいでいた期間が続いていました。この間に、高知県のひろめ市場に旅行したり、下呂温泉に出かけて温泉に浸かったり、色々な経験ができ、良い思い出になっています。
そんな小康状態が続いていたのですが、7月30日になって、左側のお尻から足に強い痛みを感じるようになってしまいました。今まで痛みが出ていたのは右側でしたので、がん細胞が増殖して転移したのかもしれないと心配しています。
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夫の手記:痛みの進展、広がり (2022年7月30日)
1週間ほど前から痛みの質が変わってきた。痛みの強さは4から5に達している。これまでが2から2.5だったのが、明らかに段階が上がっている。機能的にも 歩きづらくなっている。今後これをどうするべきか 少し時間をかけて考える必要があると思う。
痛みのために食欲が落ちているが吐き気がするほどの食欲不振ではない。痛みの場所が変わってきた。前は右のお尻の大腿骨頭部あたりが痛かったのが、この1週間ぐらいは左の大腿骨頭に移動している。
食欲に関しては痛みで食欲がなくなっている感じがあって、消化器官が弱っているから食べられないというものではない。お粥のような水っぽいものが食べたく感じる。また漬物も美味しいと思う。
なんとか免疫機能を高めるような食べ物が食べたいと思う。具体的には、納豆キムチ、納豆らっきょう などである。 豆腐も食べたい。
この前のローストビーフは最初に作ったものに比べて、パサパサ がひどくあまり美味しくはなかった。もう少し 生の方が食べやすく 消化にも優しいと思う。
とてもいい食べ物として、ヨーグルトや 納豆があげられる。ヨーグルト や納豆は胃に優しく、食欲が出て体も元気になりとても良い食べ物だと思う。どんどんと続けて行きたい。 水分もしっかり取るようにしたい。このところiMUSEの 飲み物があまり取れていなかった。 免疫を活性する飲み物ということなので これも 規則正しく飲んでいきたい。
痛みの強さに関してもこれまでは2から2.5だったのが、4から5になっている。が、痛み止めとして、オキシコンチンともオキノーム(共にがん疼痛医療用麻薬)をも飲むと痛みが和らぎ、体も動きやすくなる。大切にしたい薬である。
明日は病院に10時ぐらいに着いて採血をしようと思う。採血のみのため、時間は自由に決められるので有り難い。
明後日は、主治医の診察もある。痛みに関しても増えてきたことを伝えて、検査なり薬の量を増やしたり、新たな方向性を考えるべき時に来てるのかもしれない。
これからは小さなことに一喜一憂 せず、規則正しく生活を送り、体の免疫機能を上げることによりがん細胞と闘っていきたい。
自分の経験が1人でも多くの人たちの良い経験へとつながっていくように注意深くがん治療に対応していきたいと考えている。
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がん疼痛医療用麻薬の服用量を増やして、マッサージの手当てや湯たんぽを用意して、強い痛みはなんとか治まってきています。
こんな状況でも、慌てることなく、夫はスマホの面白い番組を見つけて気分転換する冷静さは凄いと思います。夫が観ていたのは、youtubeで流れる「井上陽水×タモリ ギター漫才『コーヒールンバ』」です。後で私も観ましたが、結構笑える番組です。
今後、抗がん剤点滴治療と温熱治療の医師、緩和ケア医の診察を受けて、新たな治療の段階に入っていくのかもしれません。
次の聖句にとても励まされます。
今泣いている人々は、幸いである、あなたがたは笑うようになる
この聖句は、山上の垂訓の一部で、イエス・キリストが集まった弟子たちに向けて説教したものです。
まさに今の夫のことだと思わされます。痛みと対峙しながらも自分自身を俯瞰的に見つめ、そこに生まれた隙間を笑いで覆うような気持ちにを与えてくださる主に感謝です。
そして夫の痛みを主が担ってくださり、痛みを癒してくださるように感じます。
次回に続きます。