10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

映画『かづゑ的』(長島愛生園入所者)に感動 ~10歳のマリアのつぶやきno.20

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2024年4月27日(土)、ドキュメンタリー映画『かづゑ的』を鑑賞してきました。この日は、名古屋地区のロードショーの初日で、映画監督の熊谷博子さんと、ナレーターの斉藤とも子さんの舞台挨拶もありました。

ロードショーの3日前に中日新聞で紹介されたからなのでしょうか、たくさんの方が来られていました。小さな映画館には補助席まで設置され、超満員の上映初日となりました。

この映画は、3月2日から北海道から順番にロードショーが行われています。愛知県ではで、4月27日(土)〜5月10日(金)上映されます。

公式サイトは(こちら

初日の人出

超満員の映画館内

ドキュメンタリー映画『かづゑ的』の魅力

映画監督・熊谷博子さんが、2016年から8年間にわたって長島愛生園に通い続け、かづゑさんの日常を映し出したドキュメンタリーです。俳優の斉藤とも子さんがナレーションを担当しています。

主人公のかづゑさんは、国立ハンセン病療養所長島愛生園の入所者で、現在96歳です。かづゑさんは、10 歳で入所して以来、ずっとこの島で生活されています。病気の影響で手の指や足の切断を余儀なくされたり、患者同士のいじめに遭ったり、自死を考えるほど追い詰められた時もあったそうです。

絶望の淵から引き上げてくれたのは、家族の愛情と、たくさんの愛読書、そして夫の孝行さんと出会いだったそうです。

ハンセン病を背景にしていますが、ハンセン病のことだけでなく、辛くても生きることの意味を訴えかける作品でした。

かづゑさんの口から語られる一言一言が心にずしんと響きます。勇気と希望を感じられるところが、この映画の魅力です。

終了後の舞台挨拶

監督の熊谷博子さんから、現在のかづゑさんの様子もお話ししてくださいました。「96歳になられた2月にお会いした時、とてもお元気でした。夫の孝行さんを亡くされてから落ち込んだ時期もありましたが、新しく水彩画に挑戦され、熱心に描いていらっしゃいます。」とのお話しに、会場から大きな拍手が沸き起こりました。

ナレーションを担当された斉藤とも子さんのお話しもとても印象に残っています。「96歳のかづゑさんに失礼かもしれませんが、とても可愛いいんです。思わずかづゑさんの指のない手を取って両手で包んでしまったのですが、かづゑさんは、あなたはちゃんと5本の指があるんだから、しっかり生きてくださいね、と励まされました。」と嬉しそうにエピソードを教えてくださいました。

映画の製作を通じて、監督さんとナレーターさん、主人公のかづゑさんとの温かな心の交流があったことが感じられました。

パンフレットにサインをしていただき、絵葉書になったかづゑさんの水彩画と、かづゑさんの著書を購入してきました。

サイン会

今回の映画に、帯状疱疹も落ち着いた夫と一緒に行けたことが嬉しいです。夫と私は、主人公のかづゑさんと以前参加した愛カフェ(※)の会場に一緒にいたのでとても楽しみにしていました。

第84回 闘病記(こちら)に続きます。

 

【愛カフェ(※)の記事】

mariamatch.hatenablog.com