10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

写真で記録  ~長島愛生園の旅の思い出 その1~

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2024年2月27日(火曜日)、岡山県瀬戸内市にあるハンセン病療養所で、毎月最終火曜日に行われている「愛カフェ」に、夫と一緒に参加してきました。

その療養所は、自宅から300km以上も離れた遠い場所にあります。夫は足腰が弱っており、抗がん剤治療中ですので、長時間の移動に耐えられるかどうかと心配でした。

ところが、夫は「足はとても疲れたけれど、心地よい疲労感がある!」と言っています。思い切って出かけて本当に良かったと思います。

ハンセン病経験者の方々と直接話すことができ、貴重な経験を積むことができた素晴らしい旅行となりました。

 

次の写真は、「愛カフェ」の様子です。この日は、入所者が約10名、看護師やカフェの関係者、参加者あわせて40名から50名ほどだったと思います。

入所されている方が、気さくにご自身の体験を語ってくださり、その長い歴史の重みを感じられるひと時となりました。

 

この日は、若い看護師さんもたくさん来られていて、各テーブルでお話しを通して交流されていました。

 

この「愛カフェ」のことは、私の所属している金城カフェのイベントにも参加してくださった田中真美先生のご紹介です。田中真美先生は、ハンセン病の医療史や薬学史も含む長島愛生園療養所の人びとの生活や宗教、文学などの現地の資料調査や聴き取りを続けていらっしゃいます。

夫も「愛カフェ」に関心を示し、高齢になられたハンセン病経験者の声を直接お聞したいと願っていました。

次の写真の新聞は、の10周年を迎えた「愛カフェ」の参加者に挨拶する樋野興夫先生の記事です(2022年10月9日)。長い歴史がありますね。

 

今回は、早めに会場に着いたので、長島愛生園の周りを散策できました。心癒される美しい景色が広がっています。

向こうに見える島は、長島でしょうか?

 

愛生会館

 

歴史館

 

ロザリオ教会

 

多い時は、1500名の入所者がおられたそうですが、今は高齢化が進み、86名に減少しているとのことです。ハンセン病自体は完治しているものの、後遺症やがん罹患、認知症などの症状もある方も多いと知りました。
現在は、看護師や職員あわせて400名いらっしゃるとのこと、入所者よりも多く、人数的には十分サポートが受けられるようになっているのかもしれません。

86名の入所者の方々が穏やかな日々を送られることを心から願っています。

 

次回 ~長島愛生園の旅の思い出~ は、
闘病記に続きます。