10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「糖尿病の改善 不死鳥のごとくよみがえりましたね!」~「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」第83回~

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先日、糖尿病内科を受診しました。

担当医から、「血液検査の良い結果が出ています。今年に入ってからヘモグロビンA1cの値も正常値の6.0以下に抑えられています。薬を減らしましょう。」とのお話しをいただきました。糖尿病の薬や血圧の薬も減りました。

40代の頃から始まった糖尿病は、薬が増える一方だったので、とても嬉しい結果です。

次回の診察予約を確認した後、なんと担当医の先生から冗談交じりにこんな言葉も飛び出しました。

「不死鳥のごとくよみがえりましたね。」

先生も夫の糖尿病が改善したことを喜んでくださったのだと思います。あまり冗談をおっしゃらない先生なので驚きましたが、診察室で笑顔になれるというのも貴重な経験でした。

夫は、「体重が減ったことが糖尿病の改善につながることが分かった。こんなに良くなるとは思っていなかった。いったん糖尿病になると、自分のように正常値になるのは難しいからね。」と、夫も嬉しそうでした。

こちらの大学病院の糖尿病内科の先生には2020年3月から診ていただいており、今年で4年目になります。消化器外科で直腸がんの外科手術を受ける以前からです。

ヘモグロビンA1cの値が悪い時は、「どんな方法でもいいですから、体重を減らしてください。そうでないと処方する薬がありません。」と厳しく注意を受けた時もありました。

その時は、すでに抗がん剤の治療中でした。食欲は全く衰えることなく好きなものを好きな時に食べており、ヘモグロビンA1cの値も改善の兆しがありませんでした。

ところが、皮肉にも、仙骨や第五腰椎に転移したことでがん疼痛に見舞われ、食欲が減り、糖尿病の改善となりました。結果的に70歳の誕生日には適正体重になりました。

糖尿病に罹患したのは40代のころからですから、糖尿病のここまでの改善は、まさにミラクルです!

夫の体重の変化と食欲

写真を並べてみると、体重15kg減の変化がよくわかります。

夫は、食べることが大好きです。体重がピークだったころは、本当によく食べていました。1.5人前の量は食べていたかもしれません。

すっかり痩せた今は、ちょうど良い量になっていると思います。糖尿病を示す値としてはかなり改善していますが、完全に糖尿病が治ったわけではないので、現在の体重をキープして更なる改善を目指してほしいのもです。

帯状疱疹が落ち着いてきたこともあり、先日、そうめんを茹でて美味しそうに食べていました。茹で加減やタレにこだわりがある夫は、自分で作ることも楽しんでいるようです。

がん闘病生活を送る夫にとって、食べることは生きる活力です。

がん疼痛が和らいでいることは助かりますが、帯状疱疹はずいぶんよくなってきたものの、まだ痒みが続いています。

そんな中、この糖尿病の改善は、夫にとって嬉しいことでもあります。

担当医の先生から冗談のように言われた「不死鳥のようによみがえりましたね。」という言葉は、明るい日差しが差し込むような爽やかな気持ちになりました。

 

次回に続きます。