10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「痛みの軽減&糖尿病の改善」~「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」第71回~

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痛みの軽減

直腸がんに罹患してから、まもなく3年半が経とうとしています。このところ小康状態が続き、痛みが和らいでいます。

仙骨や第五腰椎への転移による激しい痛みに見舞われても、適切な治療やがん疼痛医療用麻薬のお陰で、なんとか日常生活が送れていることは有難いことです。

夫は、第五腰椎への放射線治療と温熱療法を、2023年9月5日から9月11日までに受けており、終了後に経過観察のため、月に1回、放射線科を受診していました。

2週間ほど前の12月5日の放射線科診察の際、医師から次のように説明がありました。

「今回の第五腰椎への放射線治療後、3ヶ月経過している。痛みが軽減しているので、放射線科での治療はひとまず終了とします。化学療法の治療(抗がん剤)を継続して受けてください。」

再度、転移した場合の放射線治療について夫が尋ねると「同じ部位への放射線治療はできないので、転移している部位によって検討しましょう。」とのことでした。

糖尿病の改善 

12月5日の通院の時、糖尿病の医師の診察もあり、血液検査の結果が出ました。なんと、ヘモグロビンA1c(正常値5.9以下)の値が、6.1と下がり、ほぼ正常値になりました。何年ぶりの数字でしょうか?!

糖尿病になったのが、25年以上も前のことですら、この数字はミラクルに近いかもしれません。夫も「信じられない!」とデータの数字を見つめていました。

しかも、中性脂肪の数字を表すトリグリセリド(TG)の値も133(正常値30~149)と正常になりました。その結果を受けて、糖尿病の服用薬も少なくなりました。

今年の3月に数字が8.6と上昇し、このまま、ヘモグロビンA1cの値が高いままではできる治療が限られると、医師から強く注意されていました。

痛みの為、食欲が減り、結果的に体重が10Kgも落ちたことが効を奏したことになります。夫は、「がん罹患によって、糖尿病が良くなるとは思ってもいなかった。凄いことだ。」と言います。

 

明日のことは明日自らが思い悩む

夫は、常に前向きに今できることをしようとしています。痛みがあっても、週一回の診察業務や、認定産業医の更新のための講習に参加など、精一杯の努力をしている姿に私も励まされます。

足腰が弱ってきているため為、移動は全て車です。送迎は私が引き受けていますが、夫はその度に、「ありがとう、あなたが運転してくれるので助かる。」と言ってくれます。これからもできるだけ夫の応援をしていきたいと思っています。

夫のがん細胞が消えてなくなることはないので、他のところに転移する可能性もあります。いつ何時、また強い痛みがやってくるかもしれません。治療方法が見つからなくなる時も来るかもしれません。その時はその時です。

「明日のことを思い煩うな。明日のことは明日自らが思い悩む。」(マタイ6:34)

この聖句を心に刻んでいきたいと思います。

抗がん剤の治療がこれからも続きます。痛みが緩和しているの期間が長く続くことを願っています。

次回に続きます。