10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「ホームヘルパーの経験その2:辛かったグループホームでの仕事」~10歳のマリアのつぶやきno.16~

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今でも忘れられない仕事の辛い思い出があります。

ホームヘルパーの資格を取得したのは今から12年以上も前ですが、その資格を活かして介護職に就いたのはその3年後の2014年でした。最初に就いたのは、グループホームの仕事でした。母を2年ほど前に亡くしており、グループホームに入所している方々の姿が母と重なって見えたことを覚えています。

母の介護をほとんど経験していなかった私に介護の仕事が本当にできるのか不安でいっぱいでした。そんな不安を打ち明けると、正規職員の方は、「すぐに慣れるわよ。」とトイレ介助や入浴介助も丁寧に教えてくださいました。全てが初めての体験でしたが、慣れない中でもなんとかこなしていくことができたと思います。

グループホームでは正規職員が 3名、アルバイトとして私を含めて 3名の構成でした。3交代制(朝勤 4名、日勤 4名、夜勤 1名)で、各シフトに必ず職員が入っていました。3名の正規職員の介護の手順や考え方などにそれぞれ違いがあり、統一されていないように感じていました。アルバイトの人は、一緒のシフトの正規職員に従うという暗黙のルールがあったように思います。

3か月ほど過ぎ、次第に介護に慣れて自分なりに余裕が出てきた頃のことです。どういうわけか、私の介護の仕方が悪いと、特定の正規職員の方から、たびたび注意を受けるようになりました。具体的にどのような注意を受けたかは今となっては思い出せません。

そんな日々が続いたある日、夜勤明けの交代時間のミーティングの際の出来事です。その正規職員の方は、入所者さんや他の職員のいるところで、私一人を厳しく注意し、足早に帰宅していかれました。注意された内容の意味が分からず、困惑したことを覚えています。

職員の方の度重なる厳しい注意を受けていくうちに、続けていく自信がなくなっていったように思います。仕事を続けることで、かえって職員の方に迷惑をかけてしまうような気持ちが募り、結局辞めることにしました。

グループホームでの介護そのものは全く苦痛はなく、むしろ入所者さんたちと良い関係を築けていたと思っていただけに、とても心残りでした。今でもお一人お一人の様子が懐かしく思い出されます。

グループホームの仕事を辞めた後も介護の仕事を続けたいと思い、訪問介護の仕事に2年ほど携わることができました。夫の仕事の都合で九州に引っ越すまでの短い間でしたが、私にとって大きな経験となりました。

いろいろなことがあり、思い出すのもつらいような経験もありましたが、グループホーム訪問介護の体験は、現在の夫の闘病生活の介護にとても役立っていると思います。