10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「夫の帯状疱疹は転倒が引き金に?」~「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」第82回~

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夫が帯状疱疹に罹患して1ヶ月が過ぎました。表面の湿疹はだいぶ良くなり、皮膚の保護用のガーゼをしなくても大丈夫になりました。とはいえ、頭皮にできた湿疹の痒みがまだ収まらないのが辛いようです。もうしばらく我慢の治療が続きそうです。

夫は「帯状疱疹には、参ったな~。あの時に転んだりしなければ良かったかも。」と、症状が出た前日の出来事を思い出しています。

帯状疱疹は、もともと体内に入り込んでいたヘルペスウイルスが原因となり、何かの引き金となって発症する場合があるとも言われます。夫の場合は、転倒が大きく関わっているとしか思えません。

転倒

症状が出た前日の夜、夫が大きく転倒しました。そのとき私は洗面所でドライヤーで髪を乾かしていましたが、それでも「ドスン」という大きな音が聞こえるほどでした。急いで音がした台所に行ってみると、なんと夫が仰向けに倒れていたのです。

焦りましたが、私自身が状況を冷静に判断する必要があると思い、まずは声掛けをしてみました。「どうしたの?」と尋ねると、夫からは「起こしてほしい」とのはっきりした答えがありました。意識はしっかりいて、自分で起き上がろうとしていました。

夫は足腰の筋力弱くなっているため、起き上がる時は手すりなどに頼らないと起き上がれません。近くにあった椅子を夫の腰の近くに移動して、それを支えにしてなんとか無事に立ち上がることができました。

落ち着いてから夫に話を聞くと、料理中に向きを変えようとした際に足がもつれて転倒したとのことでした。倒れたときに左腰を打ちつけ、さらに左側の額も強く打ってしまったそうです。倒れる時、とても怖かったと言っていました。起き上がってもしばらく、打った腰と頭に痛みがあり、そのざわざわした恐怖感も続いたそうです。

その時に受けた精神的なストレスが、打った左側の頭部に帯状疱疹としてヘルペスウイルスが猛威を振るう一つの原因になったではないかと思います。夫も転倒を後悔していました。

転倒した時、包丁やお皿を持っていなかったこと、倒れたところがテーブルと冷蔵庫の間だったのも、まだ良かったと思います。

転倒は、やはり怖いということを改めて思わされました。夫は、昨年の8月にも転倒して、額を打ったことがありましたが、その時より今回の方が数段痛かったそうです。

それでも料理再開

今回の転倒に懲りて、料理は控えるのかなと思っていましたが、食べることが大好きな夫は懲りる気配はありません。かゆみが収まっている時は、夜中であっても料理はしたいようです。本人は、「ゆっくりゆっくり動けば大丈夫、コツが分かった。」と言います。食べたいときに、食べたいものを食べるのはストレス解消にも良いのかもしれません。できるだけ、私にも手伝わせてほしいとお願いしていますが。

今回の夫の帯状疱疹は、予想外の展開でした。幸い、がん疼痛が抑えられているのは、助かります。痒みからも解放される日が1日も早く来ることを願っています。

 

次回に続きます。