10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「夫の帯状疱疹は、予想外の展開」~10歳のマリアのつぶやきno.19~

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夫と出会ってから、いつの間にか50年近くが経ちました。夫の直腸がんは大きな出来事でしたが、帯状疱疹に罹患したのも私たち夫婦にとっては予想外の展開です。

額の点々とした小さな湿疹から始まり、どんどん水ぶくれのような発疹が広がり、瞼も腫れていった時は、原因が分からず困惑を通り越して恐怖でした。顔が腫れて変わっていく様子は、気持ちがいいのもではありません。

2020年7月に直腸がんⅢaで外科手術を受けて以来、4年間抗がん剤治療を続けています。医師からその副作用についても説明がありましたので、体調が悪い時は、副作用に違いないと納得できました。最初の抗がん剤点滴治療では、足の裏側と指がどんどん黒ずんでいった時もありました。これも仕方ないと思い、受け入れていくしかありませんでした。

ところが、今回は、今までのような副作用とは全く違います。発疹や瞼の腫れ、しかも激しい痛みを伴いました。夫は、「この痛みはがん疼痛ではない、なぜが分からない。」と言うばかりでした。

いつも通院している大学病院の皮膚科を受診して帯状疱疹と診断された時は、原因が分かっただけでもホッとしたくらいです。

私の帯状疱疹の体験

夫が帯状疱疹にかかってから、10年前に私も同じ病気になったときの記憶がよみがえりました。夫のヒリヒリした刺すような痛みはとてもよくわかりますので、そのことを夫に話すと、「この痛みを解ってくれて、嬉しいよ。」とまで言います。

私の体験談は(こちら

私の時は、1か月くらいで完治しました。夫の場合は、抗がん剤治療で免疫力や体力が低下しているので回復が遅いかもしれません。また、顔面にできているため、視神経への影響も気になります。

専属ヘルパーの出番

直腸がんは、骨に転移しているため治ることはありません。がん細胞の勢いを抑える治療を継続している状況です。一方、現在罹っている帯状疱疹は、時間はかかるものの、必ず治ると思っています。

そのためにも、処方されている薬の用法を守り、確実に夫が服用できるように注意しています。処方されている薬の詳細は(こちら

点眼薬や眼軟膏は、夫一人ではできないのため、私の担当となります。ベッドに横になている夫への点眼は、前かがみの姿勢になるため腰に負担がかかります。そこで、ベッドに正座して介助する方法を考え出しました。ぎっくり腰から回復したばかりですから、私自身の体の状態にも充分に気を付けなければなりません。

眼軟膏は1日5回、点眼薬は1日3回と回数が多いので気が抜けません。記録を取り、次の時間をタイマーを利用して忘れないようにしています。

夫は、「薬もきちんと管理してくれるので、悪化しないで済むと思うよ、ありがとう。」と労をねぎらってくれます。夫の痛みを代わってあげることはできませんが、少しでも気持ちが楽になれればありがたいです。

回復を祈り願いつつ、二人三脚で、この難局を乗り越えていきたいと思います。

次の聖句に励まされ、また力をいただいています。

二人は一人よりもまさっている。……どちらかが倒れるときには、一人がその仲間を起こす。伝道者の書4:9-10

帯状疱疹の原因は?

夫がこんなことを言っています。「帯状疱疹は、ヘルペスウイルスが原因だが、そのウイルスはほとんどの人が体内に持っている。体調の変化や、外部のストレスなどが原因となって発症する場合がある。自分は、もしかしたら、台所で転んだことが引き金になって帯状疱疹が出たのかもしれない。」

確かにその時の転倒には、私も驚き慌てました。症状が出る前日に転倒し、ちょうど帯状疱疹ができている額の部分を強く打ったのです。関係があるのでないかと思えてなりません。

 

台所で転んだことについての記事は、次回に続きます。