10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「夫の帯状疱疹:まだまだ続くかゆみ」~「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」第85回~

ブログランキング・にほんブログ村へ

夫が帯状疱疹に罹ってから、2か月ほど経ちました。罹患した直後のチクチク刺すような痛みは2週間ほどで消えましたが、その後のかゆみに悩まされています。

直腸がんの闘病生活に突然加わった帯状疱疹に、夫は「ほんと、参ったな~」と毎日のように口にします。

皮膚科で処方された抗ウイルス薬を服用したところ、10日間ほどで湿疹が徐々に良くなり、刺すような痛みも治ってきました。がんの痛みのためにいつも服用しているがん疼痛用麻薬のオキノーム散も帯状疱疹の痛みに効いたようです。

チクチクした痛みから解放されたと一安心する間もなく、今度は猛烈なかゆみに襲われてしまいました。

皮膚科を受診した際、担当医にかゆみのことを相談しました。神経障害による皮膚や手足の痛みを抑える薬(タリージェ錠5mg)を処方され、湿疹の患部にワセリン(プロペト皮膚保護剤)を塗って保護するようにと医師から言われました。

また、かゆみがあっても、かかないようにとのアドバイスもいただきました。

ところが、本人はかゆみを抑えきれずに、かいてしまい、せっかく治りかかっている患部のかさぶたが剥がれて、ちょっと血がにじんでしまうことが度々ありました。

湯たんぽ

かゆみを少しでも抑えることはできないものかと調べたところ、「帯状疱疹の発疹は冷やすのはNG」「患部は適度に温めることが大切」との情報を知りました。そこで、湯たんぽで患部を温めたところ、効果がありました。

次の写真にあるように、ゴム製の湯たんぽを二つ購入してみました。80℃くらいのお湯を入れて、保温用の袋に入れ、後頭部と頭頂部の二か所に当てます。冬に使う湯たんぽより熱めに感じられますが、夫は、この熱いぐらいの温度が気持ちがよく、かゆみが収まるようだと気に入っています。

ワセリンを患部に多めにぬり、大きめのガーゼで覆います。次にテープを長めに使ってガーゼが剥がれないよう止めます。

この姿勢で、しばらく横になります。ホカホカと体全体も温まるようです。湯たんぽの温度が徐々に下がるため、長時間の効き目はないものの、程よい効果はあるようでした。湯たんぽを用意すると夫がとても喜んでくれます。

夫の帯状疱疹の痛みやかゆみ自体を代わってあげることはできませんが、湯たんぽの準備やガーゼを変えることはできます。

たんぽにお湯を入れるとかなり重量感があります。自分自身、手首や腰を痛めないように注意しつつ、伴走者としてできることを探しながら、これからも共に闘病生活を送っていきたいと思います。

かゆみの質

夫が、「かゆいことはかゆいが、ひどいかゆみではなく、治りかけているような心地良いかゆみに変わってきたような気がする。」とも言います。かゆみにも、質のようなものがあるのでしょうか? 耐えがたいかゆみが、徐々に良くなっているということだと思います。

かゆみからも解放され、帯状疱疹が完治するも近いかもしれません。

 

次回に続きます。