10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「緩和ケア病棟のある病院」「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」第87回~

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先日、台風1号の影響で大雨が降る中、夫の通院がありました。

眼科、糖尿病内科、緩和ケアセンター、抗がん剤治療、消化器外科の合計5箇所の受診に加えて、がん相談支援センターでの面談もありました。そのため朝早くからお昼過ぎまで、大忙しの病院滞在でした。

4時間以上の長い時間でしたが、ホッとできる診察結果もあり、忘れられない一日となりました。

眼科受診は今回で終了!

眼科の先生より、「充血も収まっているので、今回で終了です。帯状疱疹の影響がなくて良かったです。」とお話をいただきました。先週、皮膚科も終了しています。これで2カ月に及んだ帯状疱疹の治療が終了したことになり、ホッとしました。

まだ少しかゆみがあるものの、本人は不快なものではないと言っています。突然罹患した帯状疱疹は、視神経への影響もなく、また、心配されていた帯状疱疹後神経痛もなく助かりました。

糖尿病内科の受診

診察室に入るとすぐに、先生から「とても良い血液検査の結果が出ています。いつもは一か月ごとの診察ですが、次回は二か月後にしましょう。」と結果の数値を示しながら説明してくださいました。

ヘモグロビンA1c(正常値5.9以下)は、2024年1月から正常値が続いています。糖尿病そのものが治ったわけではないですが、これからの闘病生活が少し楽なものとなるのではと、夫も期待しています。

また、先生から「少し運動すると良いですね。」とアドバイスもいただきました。先回同様、「不死鳥のようによみがえりましたね。」と言ってくださり、とても喜んでくださっていることが伝わってきました。

緩和ケアセンターの受診から、がん相談支援センターでの面談へ

こちらの緩和ケアセンターでは、がん疼痛医療用麻薬を処方していただいています。痛み具合をお話しして、先生が薬の適正量を判断してくださいます。抗がん剤治療と並行して、痛みの対策は重要です。

医療用麻薬なくして闘病生活は送れません。

現在、抗がん剤治療を続けていますが、転移が広がれば、抗がん剤の治療が効かなくなるかもしれないと、夫も覚悟しています。そうなれば、痛みのコントロールのための緩和ケアが頼りになります。

夫は、自宅で最期まで過ごしたいと希望しています。現在治療を受けている大学病院は、在宅療養は行っておらず、緩和ケア病棟もありません。

そのため、状況次第では緩和ケア病棟のある病院への転院も必要になってくるかもしれません。具体的にどのような手続きが必要になるかについては、必要な時期が来た時に先生からお話しがあるかもしれないと思っていました。

そんなふうに漠然と考えていたところ、がん哲学外来メディカルカフェ「ふらカム」に参加した際、現役の緩和ケアの看護師さんから、緩和ケア病棟についてお話を伺うチャンスがありました。

がんに罹患したと同時に、緩和ケア病棟のことも考えておいた方が良いという貴重なアドバイスをいただきました。

詳細は(こちら

夫に話したところ、「帯状疱疹も落ち着いてきたことだし、まだまだ歩いていける体力がある時期だからこそいいと思う。緩和ケア病棟のある病院を調べて受診しておくことには大賛成。」と前向きにこれからの闘病生活に向き合う姿勢を示してくれました。

そこで、いつも受診している大学病院の緩和ケアセンターの先生に相談してみることにしました。

先生から意外なお話がありました。

「今の段階から、在宅療養や緩和ケア病院のことを考えている患者さんはあまりいません。模範的な患者さんですね。」と冗談交じりにおっしゃいました。

さらに「こちらから患者さんに、緩和ケア病棟のある病院に転院を勧めると、まだ早い! と拒絶されることもあるんですよ。」と、現実を受けいれることが難しい患者さんもいることを知りました。

近隣の緩和ケア病棟のある病院の一覧表をいただき、手続きに必要な内容等を教えてくれる院内の「がん相談支援センター」に取り次いでいただきました。

こちらでは、自宅から近い緩和ケア病棟のある病院(ホスピス)を紹介してくださいました。来月受診する予約もとっていただきました。病棟の見学もできると思います。

夫は、今の早い段階で、積極的に次のことを考え行動に移すことはとても価値があると言います。一旦受診し登録しておくと、いざ必要になった時にスムーズに手続きができると思います。

今回、大雨の中の通院では、貴重なお話を先生方から伺うことができ、充実した病院滞在となりました。

 

がん相談支援センターで伺った内容は、次回に続きます。