10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「新しい抗がん剤治療の始まり」~「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」第46回~

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大型で非常に強い台風が接近中、5名の医師の診察の予約があり、どうしても病院に行かなければならない通院の日がありました。無事に大学病院に行ってくることができ安堵しています。

新しい抗がん剤治療の始まり

台風の中なんとか通院したこの日から、新しい抗がん剤治療が始まりました。仙骨から第五腰椎まで広がっているがん細胞への対応のためです。

抗がん剤点滴治療の医師を受診し、先生から説明を受けた内容です。

仙骨から第5腰椎まで腫瘍が広がっているのは、いままでの抗がん剤点滴薬剤イリノテカンが効かなくなっていると考えられる。(MIR検査と造影CT検査からの考察)

・薬剤を変えて治療を進める。ロンサーフ錠剤55mgとアバスチン点滴を組み合わせて、1コース28日の治療が良いと考えられる。

・本日の夜からロンサーフ錠剤55mg、明日からは1日2回、5日間連続服用。その後9日休み。血液検査を行って、問題なければアバスチン点滴を行う。

・ロンサーフ錠剤とアバスチン点滴の組み合わせでは、顎骨壊死等の副作用があり得るので、前もって口腔外科を受診し、アバスチン点滴が可能かどうかの判断を仰ぐ。必要な治療があれば口腔内の治療を優先してもらう。

・口腔外科の受診を8/28、抗がん剤点滴は8/29を予定。

放射線療法は、今回の抗がん剤治療に影響があると考えられる。1コース治療してからの効果を見てから行うほうが良い。放射線療法医と相談したうえで治療方針を立てる。

・ゲノム検査の結果、効果が期待される薬剤は他に3つ考えられる。

夫は悪性リンパ腫の基礎研究者ということもあり、抗がん剤点滴治療の先生と夫の二人の専門的な話についていけない時もありましたので、上記の内容は夫に確認した内容です。

先生はとても丁寧に説明してくださいました。誠実な先生を夫も私も信頼しています。

抗がん剤治療が歯にも影響があると聞き、とても驚きました。幸い、病院内に口腔外科もあり、すぐに紹介状を書いていただけたので助かりました。口腔外科もあるのは、総合病院の優れたところだと思います。

消化器外科(総合的な主治医であり、外科手術を執刀)を受診

次に、消化器外科を受診し、先生のお話しを伺いました。

本日は、放射線治療医の診察の予定が組めなかったため、今後放射線治療を行うかどうかの判断については、後日の放射線治療医の診察で説明を受けてくださいとのこと。また、本日からの抗がん剤治療のロンサーフ錠剤については、医師の指示通りに服用してくださいとのお話しでした。

 口腔外科と放射線科の予約枠確保

口腔外科と放射線科の予約をするには、こちらの希望の時間と空いている時間を調整するため、直接その科の受付に行く必要があります。口腔外科は4階、放射線科は地下1階にあります。エレベータを利用して、夫と一緒に移動し、予約枠も希望の時間を予約することができました。

この日は、台風の影響もあったのか、通常より混んでいなかったよにうに思います。

比較的スムーズに移動できたので助かりました。

長時間の病院滞在

今回は、朝9時から午後1時半まで、慣れない車椅子利用をしつつの長時間の病院滞在となりました。ずーっと座っている夫も、介助する私も、厳しい我慢が必要だった忘れられない一日でした。

今回の診察は、糖尿病内科(2階)・緩和ケア(3階)・消化器外科(3階)・化学療法(抗がん剤治療)(3階)の4か所です。

他にも、後日の予約をとるために、口腔外科(4階)と放射線科(地下1階)の受付にも行きましたので、合わせて6か所への移動です。

新しい治療が始まりましたが、これが最善の治療であることを願っています。

痛みやしびれが緩和され、車椅子や杖、歩行器に頼らない生活ができたらどんなに嬉しいことでしょう。

複数科受診の強い味方、NAVIT

次の写真は、大学病院の受付にある機械から出てくる「NAVIT(ナビット)」という連絡用携帯端末です。この端末に今回の予定が表示されています。これだけ一杯になることはあまりないのですが、特別に多い日でした。時間や順番はこの通りではありません。

診察状況や診察呼び出し、医療費計算通知等の情報が文字や振動で届きますので、とても便利です。大きさは、約10cm×10cmで持ちやすいです。

尚、抗がん剤注射と、リニアック照射(温熱療法)は両方とも中止となりました。

数えてみよ主の恵み

全て終了して、自宅に向かう車の中で夫が替え歌を歌うのを聞いて、この讃美歌を思い出しました。二人で歌いながら帰ってきのですが、讃美歌にも力があります。良い方向へと道が開かれていくような気がします。

この讃美歌は、次の聖句に由来します。

わたしの魂よ、主をたたえよ。主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。詩編103:2

望みも消え行(ゆ)くまでに 世の嵐に悩むとき

数えてみよ主の恵み 汝(な)が心は安きを得ん

数えよ主の恵み 数えよ主の恵み

数えよ一つずつ 数えてみよ主の恵み

 

次回に続きます。