10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「再び始まる放射線療法」~「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」第47回~

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今年の3月に、放射線療法と温熱療法、さらに抗がん剤点滴治療を受けました。仙骨に転移したがん細胞の腫瘍が薄くなり痛みが和らいだことで、穏やかな生活を送ることができた貴重な時間となりました。

しかしながら、7月末には再び強い痛みを感じるようになりました。穏やかな生活を送っていた4か月ほどの間に、がん細胞はじわりじわり仙骨から勢力を広げ、第五腰椎まで侵食していたのです。夫のがん細胞は、実にしたたかです。

8月15日に総合的な主治医の消化器外科医抗がん剤点滴治療医受診、8月21日に放射線治療を受診して、今後の治療方針が決まりました。

放射線療法と温熱療法を優先して、その後に抗がん剤点滴治療は行う予定です。5か月ぶりの放射線療法になります。最大限の効果を期待したいところです。

放射線治療医の説明(8/21受診)

仙骨から第5腰椎まで腫瘍が広がっているのは、いままでの抗がん剤点滴薬剤イリノテカンが効かなくなっていると考えられる。放射線治療をした仙骨のがん細胞の増殖はみられない。よって新たな痛みは、第5腰椎に腫瘍が広がったがん細胞による神経の圧迫と考えられる。一部第5腰椎の骨が溶けている。(MIR検査と造影CT検査の考察)

放射線治療は、直腸がんに効きにくい。がん細胞の進行が早いように思われる。

・3月に行った仙骨の腫瘍への放射線治療で、腫瘍が薄くなったが、今回は増殖をしていない。よって、新たな第5腰椎の腫瘍に放射線治療を行うことに効果があると考えられる。

・化学療法のロンサーフ錠剤55mgとアバスチン点滴の組み合わせのアバスチンは、放射線治療医と相性が悪い。そのため、アバスチン治療の前に、放射線治療を優先して行う。

・あわせて、温熱療法も行う。

・副作用として、膀胱直腸障害で排尿感覚の麻痺、脊柱圧迫骨折もありえる。

・本日、照射の位置の設計図を作るために再度、造影CT検査とMRI検査を行う。

今後の放射線療法と温熱治療の日程の説明

9/5(火) 放射線療法を約15分 温熱治療約50分

9/6(水) 放射線療法を約15分 

9/7(木) 放射線療法を約15分 

9/8(金) 放射線療法を約15分 温熱治療約50分

9/11(月) 放射線療法を約15分 温熱治療約50分

治療効果の期待

3月に受けた放射線療法と温熱療法、さらに抗がん剤点滴治療の総力戦を思い出しています。あの時は、体力的に厳しい治療が3週間も続きましたが、そのお陰で痛みが和らぎました。同じような効果が期待できるのかどうか、やってみなければ分からいのが正直もどかしいです。

今は痛みとしびれで歩きにくい状況が続いており、確実に体力が落ちています。移動も大変になってきて、家の中では歩行器を利用し、病院では車椅子です。せめて、がんの腫瘍細胞が薄くなり痛みが和らいでくれることを切に願っています。できれば、再び温泉に行けるような体力まで回復できたらどんなにか嬉しいでしょう。

夫は、がん細胞の進行によって、徐々に体力が落ちていても「これが、がんというのもだ。」と淡々としています。基礎研究者として培った科学者の目で、俯瞰的に考えることができるのは流石だと思います。時折、替え歌を歌って痛みを表現したりと、笑わせてくれるので私の方が励まされる思いです。

万事が益となるように共に働く

この聖句は、次の箇所にあります。

ローマ人への手紙第8章28節

「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」

 

万事が益となるように共に働く」この聖句に、何度どなく励まされてきました。

どのようなことが起ろうとも、主はそれを益としてくださる、なんという心強い言葉でしょう。

体は徐々に弱くなっていくでしょうが、その事を通しても主が益としてくださると約束してくださっています。

仙骨から第五腰椎に広がってきたがん細胞に対して新しい治療方針が示されています。この治療が最善であることを信じたいと思います。

 

次回に続きます。