10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「再び始まった放射線治療と温熱療法」~「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」第49回~

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9月5日から全行程5日間の放射線治療と温熱療法が始まり、4日目を無事終了しました。土曜日と日曜日の2日間の休みが入り、翌月曜日が最終の治療日になります。

最初の放射線治療を受けてから半年が経ちました。

今年の3月に放射線治療15回と、温熱療法を6回受けました。他に抗がん剤点滴もあり体力的に厳しい治療でしたが、痛みが和らぐという効果が得られました。

今回の放射線治療は、仙骨から第五腰椎に広がった新たながん細胞の腫瘍に照射されます。医師の説明では、3月に放射線を照射した仙骨に当たらないように慎重に行うとのことです。放射線は同じ箇所には一定量以上照射できないとのことで、すでに放射線治療をした部位には、照射することはできないそうです。

温熱療法と組み合わせて、果たしてどれくらいの効果があるのかはまだわかりません。伴走者の私としてはがん細胞の腫瘍が小さくなって、痛みが和らぐことを願わずにはいられません。

夫は、「医師たちが連携をとり最善の治療を計画してくれるのだから、とても有り難い。」と実に淡々としています。

初めての副作用

放射線治療と温熱療法の初日の治療後、夕食をとっていた時のことです。夫が突然、吐き気に見舞われ嘔吐してしまいました。今までの治療で経験したことがありません。すぐに処置して、吐き気止めを服用したこともあり、症状は治りました。

夫は、体力が弱って食欲も細くなってきていますが、吐き気や嘔吐とは無縁だと思い込んでいたのでとても驚いてしまいました。夫は、これは放射線療法の副作用かもしれないと言います。

その時以来、食べるタイミングや食材に気を遣うようになっています。食欲のない時用に、次の写真のような栄養補助食品を揃えました。夫に好評です。

治療中の週一回の診察業務

放射線治療と温熱療法の療法が同日にある時が、一番体力を消耗するようです。治療4日目は、その日に週一回の診察業務の仕事もあり、まるで体力の限界に挑戦のような一日となりました。夫は、本当によく耐えたと思います。

この日は、朝から強い腰痛も加わり、一日のスケジュールをこなせるのだろうかと不安でした。オキノーム散とカロナール錠を服用し、さらに腰痛体操とマッサージを行い、なんとか出勤できました。

この腰痛は放射線療法の副作用なのか、横になっている時間が長いため筋肉が落ちているか、両方が原因かもしれません。また一つ痛みが増えたことに困惑しています。

温熱療法は、うつ伏せで身動きが取れない状態が50分間も続きます。

今回は治療後中に腰痛が再び起きてしまい、いつも以上に辛かったそうです。週一回の診察業務の仕事がなければ、治療後に体を休めることができますが、今回は仕事に行かなくてなりません。

仕事中は緊張感もあり痛みを感じなかったけれども、立ち上がった瞬間、強い痛みに襲われてしまったそうです。迎えに行った時の様子に驚きました。歩いてくる夫が、今にも倒れそうに見えたからです。

夫は、週一回の仕事にも、用いられていることに生きる力をもらえると言います。厳しい治療が続いていますが、まだまだ辞めるつもりはなく継続したいと意欲的です。現実的に、今の仕事を辞めてしまったら、次の仕事はないことも覚悟しているそうです。

限界に挑戦し続ける夫の姿勢に驚くとともに、夫を雇用してくださっているA病院の院長に感謝の気持ちで一杯です。

主が一歩一歩を備えてくださる

この聖句は、箴言16章9節にあります。

人間の心は自分の道を計画する。主が一歩一歩備えてくださる。箴言16:9

この聖句にハッとさせられます。

治療の効果を期待して、どうしても、ああなって欲しい、こうなって欲しいと思ってしまいます。ですが、主が一歩一歩備えてくださるのですから、必要に応じて主が備えてくださることを信じ、主を信頼して歩ませていただきたいと思います。

次の写真は、治療1日目に撮った病院の立体駐車の景色です。真っ青な空にぽっかり浮かぶ雲を眺めながら、励まされました。

次回に続きます。