10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

第9回 「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」~~「X線放射線治療」と「温熱療法(ハイパーサーミア)」~~

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~~「X線放射線治療」と「温熱療法」~~

X線放射線治療」と「温熱療法(ハイパーサーミア)」が、3月1日から始まり一週間が経過しました。3月22日まで続きます。

 

夫の直腸がんの「X線放射線治療」は、効果があってもなくても15日間が限界で、それ以上になると他の正常な臓器に悪影響があるそうです。また「温熱療法」は「X線放射線治療」の効果を高めるための補助的なものということです。

 

土日をのぞく15日間連続で「X線放射線治療」が合計15回、月曜日と木曜日に「温熱療法」が入り合計6回あります。

 

X線放射線治療」の場合、患者は仰向けになり動かず、巨大な筒のような放射線発生装置が、患者の周りをグルグル回るのだそうです。15分間という短時間ですが、体には特に何も感じないのだそうです。

 

一方、「温熱療法」は体の表面を二極の電極盤ではさみ、540ワットの電磁波がお腹に流されます。これは電子レンジでいうと冷ご飯等を温めるワット数です。まるでアイロンをお腹に充てられているような暑さだそうです。もちろん肌にはジェルを塗っているので皮膚のやけどはないです。

 

2週間に一回の抗がん剤治療イリノテカン260mgの点滴も加わります。90分の時間をかけてゆっくり静脈から投与されます。

 

がん治療の種類が一気に増えて、まさに総力戦という感じです。できるだけ正常な細胞を壊さないで、がん細胞を極力消滅させ「痛み」を抑える治療へと移行しています。夫は「がんの闘病生活とはこういうことだね。」と言います。

 

「痛み」には、医療用麻薬鎮痛剤「オキノーム散5mg」と「オキシコンチン25mg」で対峙していきます。

 

夫は、がん治療を体験しながら自分の体で実験しているようなものと表現し、また今できる最善の治療を選択してくれる医師団を信頼しています。この冷静沈着な姿勢に、間近でみている私も励まされ気持ちが落ち着きます。

 

X線放射線治療」・「温熱療法」・「抗がん剤点滴」・「医療用麻薬鎮痛剤」このセットで、一番懸念していた「痛み」は、最初の治療2日めで10段階「0.2」まで激減しました。ただどういうわけか、その後は再度「3~4」に戻ってしまいました。まだまだ続きますので、今後に期待したいと思います。

 

『全力を尽くして心の中で「そっと」心配する どうせなるようにしかならないよ』樋野先生の本に紹介されている勝海舟の言葉ですが、まさに今の状態かなと思います。

 

そして、聖書に『あなたの重荷を主にゆだねよ 主はあなたを支えてくださる』(詩編55:23)とあります。厳しいがん闘病生活に直面している夫を、家族としては心を柔軟にしてそっと寄り添ってあげたいと思います。主が支えてくださっていることを信じつつ。

 

次回は、ブログを始めて10回目になります。よく続いていると自分自身驚いています。

次回に続きます。