10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

第10回 「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」 ~~目下の急務はただ 忍耐あるのみ~~

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上の写真は、夫が手術を受けそして今現在治療のために通っている病院です。下の写真は、病院の池の周りの桜です。昨年の春、桜が満開だったころ、青空をバックにスマホで撮ったものです。良く晴れた素晴らしい青空が広がっている日でした。あの頃はまだ「痛み」がなく穏やかな日々でした。



~~目下の急務はただ 忍耐あるのみ~~

3月11日現在「X線放射線治療」と「温熱療法」が始まって、11日経過です。予定されている日程のちょうど半分です。痛みがなくなることはなく、「3~1」と続いています。放射線治療の医師の説明によると、痛みは仙骨の中で大きくなっているがん細胞が仙骨孔の神経を圧迫して起きているとのことです。ただ今の治療の効果はすぐには期待できないと言います。残された期間に期待しつつ、痛みには医療用麻薬鎮痛剤「オキノーム散5mg」と「オキシコンチン25mg」で凌いでいる状況です。

 

今のところ、副作用に顕著なものはありませんが、しいて言えば全身のかゆみと食欲減退でしょうか。夫の解釈では、体に飛びちった目に見えないがん細胞が消えて、それが老廃物となって血液に流れ出し「かゆみ」が起きているのではないかと言っています。この「かゆみ」は不快ではないと言います。また、糖尿病持ちなので多少の食欲減退は歓迎すべきことだと、妻としては思います。

 

この治療が功を奏さなければ、痛みがどうなっていくのか気がかりですが、それもゆだねていく以外ないと覚悟しています。「目下の急務はただ 忍耐あるのみ」これは樋野興夫先生の本で紹介されている山極勝三郎先生の言葉です。

 

聖書には、「そればかりでなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、 忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性は希望を生み出すことを知っているからです。この希望は失望に終ることがありません。なぜなら、わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。(ローマ5:3-5)」とあります。

 

長く続く痛みに大好きな替え歌もちょっとお休みしている感じがあります。夫は、「これががん疼痛というものか、これも経験できることに有難いと思わねば」と言い、「がん治療を体験しながら自分の体で実験しているようなもの」と表現します。そこに夫のたくましさと科学者的なぶれない基軸を見る思いがします。

 

次に続きます。