10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「造影CT検査結果と温熱療法」、「ひろめ市場旅行計画」、「品性が希望を生み出す」~「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」第33回~

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造影CT検査結果と温熱療法

先日、抗がん剤点滴治療の医師より、先週受けた造影CT検査の結果の説明がありました。

抗がん剤点滴治療の医師から説明:

・造影CT検査の結果から、他に転移している様子は画像からはないと考えられる。

・がん全体の大きさは変わらないが、腫瘍細胞が薄くなっている。これは、線放射線と温熱療法、抗がん剤点滴治療の効果があると考えられる。MRI検査結果からも裏付けられる。

腫瘍マーカーの値も、「2.5」と低く推移している。

・このまま治療を継続する。

造影CTとMRI検査結果から、がん細胞の勢いが制御されていることが分かり安心しました。この期間がどれくらい続くかは分かりませんが、できるだけ長く続くように願っています。

夫の様子

今回から8週間ぶりに抗がん剤点滴治療の後に、温熱療法が再開されました。「きつい治療だが、がん細胞をやっつけているような感じがある。」と前向きです。治療直後は青白い顔でふらつきもありましたが、夫のこの忍耐力と冷静さは、本当にすごいと思います。

翌朝には、「昨日の治療後は全身が筋肉痛のようになり、とてもきつかったが、今朝は痛みなく体が軽く感じられる。」と明るい声で起きてきました。

さらに夫は、「先日プラネタリウムに行って、途中膝が笑うくらいきつかったが、行って良かった。体を動かしたことで、回復が早くなったと思う。これからもできるだけ外出して運動をしたい。」と言うではありませんか。私がいくら散歩に誘っても応じてくれなかったので、このような夫の変化に驚きです。

治療の効果を実感して気持ちが前向きになっていることに加え、先日、名古屋駅に隣接するイオンモール Nagoya Noritake Gardenまで、地下鉄と徒歩で無事に行けたことも自信に繋がったようです。その記事は(こちら

ひろめ市場旅行計画

第29回の闘病記で、「ひろめ市場へ」という記事を公開しましたが、夫と相談して日程を決め、まずは隣接するホテルを予約しました。

ネットの情報をもとに、自宅からホテルまでの行程を思い浮かべています。夫の最初の楽しみは、姫路駅名物の「まねきのえきそばを食べることです。そこから、普通列車岡山駅まで行き、乗り換えて高知駅までいきます。この後ホテルまではタクシーがいいように思います。

乗り継ぎがスムーズに行っても、自宅からホテルまで約8時間以上かかりそうです。痛みが緩和しているとは言え、体力が弱っている状態での長距離の移動が、果たして可能なのかどうかと心配が募ります。

ところが、そんな私をよそに、夫は「まねきのえきそば」のカップを10個まとめてAMAZONで購入し、「本物を食べる前にカップ麺を食べて味を試しておくのが良い。」とご機嫌です。夫の発想にはいつも驚かされ、笑ってしまいます。

いろいろと心配はありますが、「食べたい」という熱意が、一見不可能に思えることも可能に変えてくれることを期待したいと思います。

品性が希望を生み出す  

先回の第32回闘病記の記事では、「人生の目的は品性を完成するにあり」について書きました。

これは、聖句の

そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。(ローマ5:3~4)

に関連しています。

樋野興夫先生の「こころに みことばの処方箋」の著書には、次のようにあります。

本当の希望は、苦しみに遭った人にしか生まれないのではないでしょうか。そしてその希望は失望に終わることがないのです。

この世に生きている限り、苦しみから逃れられないように思います。さらにこの状況を喜べるかどうかはとても大きな挑戦です。あえて俯瞰的な視点で自分自身を見つめ、苦しみを喜びに変え、耐えることによって、品性が磨かれ主にある希望が見えてくるのではないでしょうか。厳しい治療を耐えている夫を通じて思わされます。

主に希望を見いだし、主からお助けをいただいて、これからの闘病生活を伴走していきたいと思います。

 

次回に続きます。