10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

第4回 「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」~X線放射線治療~

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X線放射線治療

先回は、「X線放射線治療」が始まることを書きました。今回は、先日受けた造影CTの検査結果からの説明について書きます。

 

夫のがん細胞は、小腸の近くの仙骨の周りと仙骨の中に広がっており、小腸を傷つけないように照射して、痛みの原因になっている仙骨内のがん細胞にも照射していくとのことでした。仙骨内のがん細胞も、何もしなければ増えていくので、放射線治療をやりながら抑えながらの治療になりますとのこと。副作用として、薄い粘膜の小腸が照射によって傷つき腹膜炎が起こる可能性もあるとのこと、しかもそれは時間が経ってから起こることがあるようです。

 

1回の「X線放射線治療」は10分~15分、まずは1日1回、全部で15回の予定です。「温熱療法(ハイパーサーミア)」は週2回の6回の予定です。がん細胞は熱に弱いのだそうです。ただ、夫の直腸がんのがん細胞には反応が鈍いのだそうです。

 

画面に映し出されている造影CTの映像は、たしかに夫のものであるけれど典型例の画像を観ているような不思議な感じでした。どうやら、夫のがん細胞は照射しにくいところに広がっているようです。危険も伴うでしょうが、医師を信頼してお任せしていく以外にありません。

 

夫は、いつも「自分自身で実験しているようなものだ、がん細胞が自分の体の中でどのようになっていくか、治療の効果はどれくらいあるのかを見極めることができる。不安は全く無いよ」と言い切っています。

 

X線放射線治療」と「温熱療法(ハイパーサーミア)」によって、スケジュール表が一杯になりました。2週間に一回のイリノテカンの抗がん剤点滴治療、月一回の糖尿病診察もあります。それが夫のストレスにならないのは不思議です。

 

樋野興夫先生の「ことばの処方箋」の中の

「人生いばらの道 されど宴会」があります。これは、聖書(箴言15:15)「悩んでいる者の日々はことごとくつらく、心の楽しい人は常に宴会をもつ」

に由来するとのことです。

 

夫はまさにそれを実践しているかのようです。ですから私も呑気に構えていられるのかもしれません。時々、夫は好きな歌を独自の節をつけて歌っています。結構笑えます。

 

次回に続きます。