10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

高知旅行記<その4>「ベトちゃんドクちゃん」&「高知の路面電車」~「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」第38回~

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高知の一泊旅行の記事を4回の記事に分けて公開しています。話題が盛りだくさんです。

  • <その1>楽しかった「ひろめ市場」の記事は(こちら
  • <その2>姫路駅名物の「まねきのえきそば」&駅弁売り場で出会った優しい言葉の記事は(こちら
  • <その3>アンパンマン特急「南風」の旅(高知駅岡山駅)の記事は(こちら
  • <その4>観光地高知市&ホテル

今回は<その4>になります。

復路(帰り)の行程は、

ホテルから自宅まで、全部で7時間半の旅でした。復路では、姫路駅で下車しなかったので、往路より1時間半の短縮です。

夫とテレビを視聴「ベトちゃんドクちゃん」

ホテルで、何気なくつけていたテレビで、「ベトちゃんドクちゃん」の番組を見るチャンスがありました。よる7時からのTBSドラマ「ワールド極限ミステリー」です。

自宅には、テレビがないので、普段テレビを見る習慣がありませんが、今回は夫と一緒に、いつの間にか見入っていました。

難しい分離手術のことは知っていましたが、この番組をみて日本の医療関係者もたくさん参加していたことを知り驚いています。ドクさんは現在42歳、お子さん二人がいること、兄のベトさんは26歳で亡くなっていたことを知りました。ドクさんは毎日、兄のベトさんの仏壇に手を合わせているそうです。

番組の最後の方で、ドクさんが話したことが忘れられません。

「べト兄さんは自分を犠牲にしてほとんどの臓器を私にくれました。私が生きられたのは兄のおかげです。兄の血も流れています。彼が楽しめなかった分も楽しめるように、私はべト兄さんの分も生きていきます。

双子が生まれた時、子どもたちの名前を、男の子は「フー・シー(富士の意味)」、女の子は「アイン・ダオ(桜の意味)」と名付けました。

私は日本の皆さんに何年かけても返しきれないほどの愛情をいただきました。返しきれないので子供の名前を日本のシンボルからつけることで感謝の気持ちを表すことにしたのです。 日本は第2の故郷です。」

感動で涙がこぼれました。

高知の一泊旅行の記事の<その3>の記事で公開しましたが、

アンパンマンは自分の顔をちぎって食べさせる「究極の自己犠牲」

聖書での

友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。(ヨハネ15:13)

が思い浮かびます。

分離手術は成功したのもも、兄のベトさんは脳のハンデもあり長く寝たきりの状態が続き26歳で亡くなりました。兄のベトさんは、自分を犠牲にして弟のドクさんの命を救ったと言えるのではないでしょうか。

夫と一緒に、内容の濃い番組を見ることができ、感動する時間を共有できました。

帰りのホテルから高知駅

帰りの日は朝から雨だったこともあり、ホテルからタクシーを利用して高知駅に向かいました。

路面電車

色々なカラーの路面電車が走っていて、絵のような風景に感動して、車内から写真を撮ってみました。雨が降っていましたがそれも良い思い出です。

タクシーの運転手との会話も旅先ならではの楽しい会話になりました。

色とりどりな電車が走っていましたが、路面電車は、様々な国から譲り受けているのだそうです。日本でも珍しい路面電車を間近に見ることができとてもラッキーでした。

次の写真は、有名なはりまや橋交差点(電車のトリプル・クロス)なのだそうです。色々な電車が目れますよ、とのことです。

 

次の写真は、高知駅から見えた風景、路面電車も走っているのが見えます。

 

高知県産の杉で造った駅舎「高知駅」

高知駅は、屋根がドームの形をしている珍しい駅です。

 

直腸がんに罹患する前に、夫と一緒にたくさんの観光地を旅行したり、ダイビングで海外に出かけたり、それぞれ思い出がたくさんあります。

今回は、今までとは一味違う高知旅行になりました。観光地を巡る旅行ではなく、ひろめ市場に絞っての一泊旅行でしたが、たくさんの発見と気づきがあり思い出一杯です!

夫も長時間の移動に耐えて、450km離れた高知県まで行けたことに達成感があると喜んでします。

楽しかった思い出を胸に、これからの夫の闘病生活を見守っていきたいと思います。