造影CTとMRIの検査結果
今週、二日間に分けて、X線照射と温熱療法、抗がん剤治療の効果を調べるために、造影CTとMRIの検査を受けました。
造影CT の結果は、来週、抗がん剤点滴治療の医師から説明がある予定です。
MRIの検査の結果については、当日、放射線科の医師から説明があり、効果があることが分かり安堵しています。この状態が長く続くことを願っています。
放射線科の医師から説明:
・がん全体の大きさは変わらないが、腫瘍細胞が薄くなっている。これは、線放射線と温熱療法、抗がん剤点滴治療の効果があると考えられる。
・痛みの軽減も画像から裏付けられる。
・直腸がんのX線放射線治療は、一般的に効きにくい傾向にあるが、今回は効果があるので、できるだけこの状態が長く続くように、経過観察を行いながら治療を進める。
・温熱療法の希望があれば、次回6/6の抗がん剤点滴の後から行う。
夫は、治療の効果があることをMRI画像からも納得できたようです。温熱療法(9回の闘病記参照)にも効果を感じているので受けることにしました。2週おきに合計6回受ける予定です。体力を消耗するので、とてもきつい治療のようですが、本人の積極的な気持ちを応援したいと思います。
二周年記念イベントに向けて
私たち夫婦が関わっている「がん哲学外来金城カフェ」では、1年の節目に記念イベントを開催しています。
夫は、今年2023年1月29日 に開催した「一周年記念イベント」に講演者として参加しました。
来年2024年1月28日 には「二周年記念イベント」を予定しています。先日、4名のイベントチームによる準備会がスタートしました。
夫もイベントチームの一員です。とても良い話し合いができ、ある程度イメージが沸いてきたと本人もやる気を見せています。当日、痛みが軽減している状態で参加できるようにと願っています。
この「二周年記念イベント」には、樋野興夫先生も講演してくださいます。プロのピアニストの演奏も予定しており、心温まる時間を皆様とご一緒できるように準備して行きたいと思います。
樋野興夫先生は、がん哲学外来金城カフェ開設記念にもお越しいただきました。
夫は、この時に樋野先生にお会いしたことをきっかけに金城カフェの一員となり、闘病生活の励みにもなっています。来年の「二周年記念イベント」という目標があることも大きな励みです。無事に迎えられますように祈り願っています。
人生の目的は品性を完成するにあり
樋野興夫先生の「言葉の処方箋」に、「人生の目的は品性を完成するにあり」とあります。
(「いい覚悟で生きる」からの引用)
「人生の目的は金銭を得るに非ず、品性を完成するにあり」 これは私が尊敬する 内村鑑三の言葉です。
今、自分の目の前にあることに一生懸命取り組み、自分の行いによって人が喜んでくれることによって、初めて品性は磨かれていくものです。
困難、苦難はがんに限らず誰にでも襲いかかるものです。そのとき、いかに耐えるか。そして、「人のためになる」ことにいかに気持ちを向けられるか。
耐えることで品性が生まれ、品性を磨くことによって希望が生まれます。
先日、夫と一緒に「がん哲学外来メディカルカフェ ふらカム」に参加しました。その在宅診療所長の緩和ケア医師のU先生も参加され、皆さんと一緒に語り合う時間になりました。
U先生が言われたことが心に残っています。
樋野先生の言葉の処方箋にある「人生の目的は 品性を完成するにあり」は、内村鑑三の言葉に由来するとあったので、内村鑑三の本を読んで勉強してみたい、とおっしゃいました。
「品性の完成」これは一生かかってもできないことかもしれませんが、それを目指すことはできるかなと思います。夫の闘病生活に寄り添いながら、日々の学びを心がけていきたいものです。
次回に続きます。