10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「夫の4年ぶりの運転 甲府への一泊旅行 その2」~「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」第89回~

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甲府の桃を楽しめた一泊旅行から数日たちました。夫は、「桃の産地で、もぎたての桃を味わったし、高速も運転できたし、満足満足!」と余韻に浸っています。

夫も運転

目的地の「御坂農園グレープハウス」まで、片道約270km、3時間半ほどの距離があります。夫は、「自分も運転して、サービスエリアで休憩を取りながらゆっくり行けば大丈夫だよ。」と張り切っていました。

直腸がんの手術以来4年ぶりの運転になるため、私は心配でなりませんでした。しかも出発の日の天気予報は雨でした。とは言っても、行かなければ悔いが残ることは間違いありません。私一人で全行程を運転することもあり得ると思っていました。

終わってみれば、行きも帰りも夫が運転に参加してくれました。4年ぶりの運転になるため、行きは40分ほど、帰りは1時間半と、無理のない運転時間だったと思います。

サービスエリアで休憩を取りながら、片道約270kmを、行きは5時間、帰りは4時間半かけてのゆっくり走行でした。

予報と違い、雨がまったく降らず良いお天気に恵まれ、とてもラッキーだったと思います。

行きは、名古屋から東名高速道路中央自動車道を利用し、虎渓山サービスエリアと駒ヶ岳パーキングエリア、八ヶ岳パーキングエリアの3か所で休憩。帰りは、笛吹市から中部横断自動車道と新東名高速道路を利用し、道の駅なんぶパーキングエリアと静岡サービスエリア、岡崎サービスエリアの3か所で休憩を取りました。

 

行きの中央自動車道でのハプニング

行きの中央自動車を走行している時に、ちょっとしたハプニングがありました。

この日は、道路工事の為、交通規制が行われ、対面通行となっている箇所が多数ありました。交通量が比較的少なかったものの、高速で走行する対面通行には緊張しました。

そんな中で起きたことです。

黄色い旗を振っている警備員の誘導で、すぐ前を走っていた車が左に方向を変えました。その車に続いて、左にハンドルを切り、速度を落とすと、警備員の方がこちら向かって何やら合図していました。

どうやら、すぐ前の車は工事現場用の車だったようです。その車につられて、間違って侵入してしまったようです。これには焦りました。

本線に戻らなければなりません。

警備員の方が複数おられ、無線で確認しながら本線に戻るタイミングを指示してくださり、ハザードランプを60kmのスピードになるまでつけたままにしておくようにと教えてくださいました。

無事、本線に戻ることができましたが、ドキドキでした。

トンネル内の緊張感

帰りの中部横断自動車道では、行きとは違った緊張感を味わいました。

道幅が狭く、片側一車線の対面通行の高速道路です。しかもトンネルまたトンネルで、かなりの数だったと思います。トンネル内を高速で走行する際は、圧迫感もあり緊張を強いられました。普段めったに高速道路を運転しないためか、余計辛かったように思います。

途中の休憩地点「道の駅なんぶサービスエリア」に着いたときは、心底ホットとしました。

嬉しい夫のサポート

今回、夫も高速道路を運転してくれたことで、甲府までの旅は大成功でした。片道270kmの運転は、私一人では難しかったと思います。

私自身、高速道路の運転は久しぶりということもあり、肩に力が入り過ぎていたようです。夫が察して、なんと肩を揉んでくれたのです。ホテルで休憩している時と、帰りのサービスエリアでも揉んでくれました!

いつもは、私の方が夫のケアをしているのですが、今回ばかりは夫の方が気遣ってくれました.。お陰で、肩がスーッと軽くなりました。

今回の運転で、夫は「運転の感覚を取り戻せたような気がする。」と言います。次の旅行に繋がるかもしれません。

痛みが強いときや帯状疱疹に悩まされていたときは、もう二度と旅行はできないかも…と半ば諦めていました。しかし、抗がん剤治療の効果と医療用麻薬の服用で、痛みが緩和されている状態が続いている今だからこそ行けるような気がします。

すでに、夫は候補地を考えているようです。

 

次回に続きます。