10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

第20回 「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」~夫の誕生日~、~見えないものにこそ目を留めます~

ブログランキング・にほんブログ村へ

夫の誕生日

今日4月11日は、夫の69歳の誕生日です。

69歳の誕生日のお祝いに、明日から一泊旅行に行く予定です。車で約1時間のところにあり、夫の体への負担も少ないのでちょうどよいと思います。

泊る旅館では、地元の漁港でとれた新鮮な魚介をふんだんに使った料理と温泉が楽しめるようです。夫は海産物が大好きなので喜んでくれると期待しています。

今日の誕生日に、ちょっと体に負担がかかる「抗がん剤点滴治療」と「温熱療法」があります。明日からの「美味しい海産物料理」を思い浮かべて我慢していただきましょう。

思えば、夫と出会ってから、もう47年になります。今までの長い旅路は、山あり谷あり、ジェットコースターのような日々でした。

出会ったときは、病気とは無縁の若者でした。まさか人生の終盤に、直腸がんと糖尿病のダブルの闘病生活が待っているとは思いもしませんでした。人生の旅路はまだまだ続きます。

 

樋野興夫先生の本には、

いい人生だったか、悪い人生だったかは、最後の5年間で決まる。

(「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」より) 

 

人間は最後の五年間が勝負です。

しかし人間は、自ら死期を予感することはできません。ですから人生の「最後の5年間」がどの時点で始まっているのか分かりません。ですから基軸をもって生きることで、どこから「最後の5年間」が始まろうが、悔いを残さず生きることができると考えるといいのです。

(「がん哲学外来へ ようこそ」より)

とあります。

 

夫は、今までの長年の経験から培った科学者としてのぶれない基軸を持っているように思います。その夫に伴走しながら、一日一日を大切に丁寧に送っていきたいと思います。

~見えないものにこそ目を留めます~

この写真の花は、「はなみずき」の花でしょうか? イースターの4月9日の朝、教会に行くと途中に撮ったものです。真っ青な青空にピンクの花がとても映えています。

 

聖書に「私たちは、見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。見えるのは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです。」(Ⅱコリント4:18)とあります。

この聖句は、今朝の聖書を読んで与えられたみ言葉です。

 

夫は、時々「いかがですか?」と声かけられる時があるそうです。とても嬉しいと言います。目に見えない人と人との温かい心の交流が、病と共存している者にとって大きな慰めと励ましになると改めて感じました。

これから先、どのような闘病生活が待っているかわかりませんが、目に見えないものにこそ目を留め、主にある希望をもって夫と一緒に歩んでいきたいと思います。

 

次回に続きます。