10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

第19回 「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」~「痛み」がもたらした意外な効果~、~温熱療法の継続~、~飽きずに励んでいれば~

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 ~「痛み」がもたらした意外な効果~

「痛み」がもたらした意外な効果、それは体重が4.5kgも減ったことです!

夫は直腸がん患者、そして20年前から糖尿病患者でもあります。月一回の糖尿病科の受診は欠かせません。医師から、毎回「体重を減らしてください。」と言われ続けていましたが、なかなか思うように改善できない困った患者でした。

それが、なんと仙骨転移による「痛み」によって、食欲が減り、体重が4.5kgも減りました! これには驚きました。

一月前の糖尿病の診察の時、医師から、「このままヘモグロビンA1cの値が下がらないと、処方する薬がありません。どんな方法でもいいですから体重を減らしてください。」ときつめに注意をうけていました。

ところが、先日の診察では血液検査の結果がとてもよく、医師からおほめの言葉もいただきました。体重が減ったことが良かったようです。

医師の説明

ヘモグロビンA1cの値が、1月前の8.6から8.1に改善尿蛋白の値も大幅に改善

ヘモグロビンA1cはすぐには下がらないが、尿蛋白の値が下がっているので良い傾向。

・一月に1kgの減量が適切。リバウンドしないように、減量を継続してください。

そのほかにも体重減の嬉しい効果があります。

今まで見えにくかった血管が良く見えるようになり、採血もスムーズにいくようになりました。

また、抗がん剤点滴の量も減ったことが分かりました。点滴の量が減れば、体への負担も少なくなります。

夫も「痛み」のもたらす意外な効果に喜んでいます。

リバウンドに気をつけつつ、適正体重を目指してほしいと思います。

~温熱療法の継続~

同じ日に、経過観察のために放射線科も受診しました。

医師の説明

・痛みの軽減がみられるので、さらに温熱療法を抗がん剤点滴治療と併用して行う治療もある。

・温熱療法を併用することによって、抗がん剤点滴治療の効果を高めることができる。

・次回4/11抗がん剤点滴治療が終わった後に温熱療法を行う。

夫は温熱療法に効果を感じており、継続を希望しました。すぐに抗がん剤点滴治療の医師に連絡してくださり、日程の調整もしてくだいました。

放射線療法・温熱療法、仙骨神経根ブロック療法によって痛みが和らいでいます。さらに温熱療法の継続で「痛み」が和らぐ日々が続くように願っています。

 

~飽きずに励んでいれば~

聖書には、「たゆまず善を行いましょう。飽きずに励んでいれば、時が来て、実を刈り取ることになります。」(ガラテヤ6:9)とあります。

 

この聖句は、夫が手術を受けて1年3か月が過ぎ、ストーマの生活にも慣れてきたころに与えられたみ言葉です。慣れるまで一苦労でしたから、このみ言葉にさらに励まされました。

その後「痛み」との新たな付き合いが始まり、治療や薬によって和らいでいるものの、これからも「痛み」との共存が続きます。

樋野先生の本には、「それもがん細胞のペースに合わせて進むのではなく、なるべくこちらのペースで歩くように、知らんぷりしながら時々横目で相手を見て、行く手を遮るように進めばいいのです。」

とあるように、「痛み」と闘うのではなく並走するように、~飽きずに励んでいれば~を思いうかべて乗り切っていきたいと思っています。

 

次回に続きます。