10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

10歳のマリアとがんカフェ ~「がん哲学外来金城カフェ」との出会い ~

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2021年10月17日の教会の礼拝後、「がん哲学外来金城カフェ」のスタッフ募集のアナウンスがありました。心惹かれるものを感じて応募してみることにしました。これが私の「がん哲学外来」との出会いです。

 

ちょうど抗がん剤治療やストーマ生活に慣れてきた時期でもあり、このことを話してみたい、また同じようながん患者さんのご家族ともお話しをしてみたいと思っていました。スタッフ募集のチラシに樋野興夫先生の参考図書として2冊紹介されていました。

「教会でもがん哲学外来カフェを始めよう」樋野興夫編著 日本キリスト教団出版局

「こころにみことばの処方箋」樋野興夫著 いのちのことば社

 

早速読んでみたところ心底驚きました。「こころに みことばの処方箋」「がんカフェ」「からっぽの器」他にも今まで聞いたことがないような単語がたくさんあり、わからないようで、なんとなくわかるような興味津々の言葉との出会いにもなりました。

 

さらに夫にこの本のことを話すと、「樋野興夫先生 知っているよ 癌学会で良く会っていたよ」と言うではありませんか。

 

それから半年後の2022年4月3日「がん哲学外来金城カフェ開設記念 樋野興夫先生講演」が開催され、夫も一般参加者として久しぶりに樋野興夫先生とお会いすることになりました。講演後、夫が話しているのが耳に入りました。「今日の講演良かったです。自分は直腸がんだけれど、がんになって良かったと思っている。どうせなるなら悪性リンパ腫の方が良かった。」長年、悪性リンパ腫の基礎研究に従事してきた科学者的な考え方だなと感心したことを覚えています。

 

そして講演の副題『~役割意識&使命感~』に背中を押されたからでしょうか、その後金城カフェのスタッフになり、2022年1月29日のがん哲学外金城カフェ一周年記念イベント『がんと共に生きる』の講演へとつながっていくことになります。

 

聖書に「もしかすると、この時のためであるかもしれない」(エステル記4:14)とありますが、不思議とこの言葉が思い出されるのです。