2024年1月28日(日曜日)、がん哲学外来の創始者である樋野興夫先生をお迎えして、私の所属する金城カフェ主催の2周年記念イベントが開催されました。多くの方にご来場いただき、またYouTube配信でも多くの方に視聴していただけました。
夫の体調も良く、無事に座長を務めることができ、ほっとしています。抗がん剤治療の効果と医療用麻薬の服用により、最近は痛みが和らいでいましたが、当日までそれが続くかどうか、少しドキドキしていました。本人も出席できたことをとても喜んでいます。
ふり返れば、2年ほど前の2022年4月3日、「金城カフェ開設記念イベント」で樋野興夫先生のご講演を聴いた際、夫は一般参加者として熱心に耳を傾けていました。その経験がきっかけとなり、夫は金城カフェのスタッフとして活動することになりました。樋野先生のお話にあった「役割意識」「使命感」というキーワードから、今までの基礎医学の経験を活かせるかもしれないと感じたそうです。
その開設記念イベントから2年が経った今回、夫婦揃って樋野先生と再会できたことは感慨深いものを覚えます。
第Ⅰ部に続いて開催された第Ⅱ部でも、たくさんの参加者と共に過ごすことができました。礼拝堂から記念館へと場所を移動したこともあって、和やかな雰囲気の中での質疑応答となりました。
夫は、現役時代、学会で座長を度々務めたことありますが、がん哲学外来のイベントの座長は初めての経験でした。そのため、いつもとは違う緊張感もあったと思います。終わってからは「少し自分のことを話をし過ぎてしまった。座長として役目を果たせたかどうか」と気にしていました。
以前一緒に働いていた方からは、「瀬戸先生はお体は少し辛そうでしたが、相変わらずお話がお上手で、色々なお話が伺えて興味深かったです。」「瀬戸先生もしっかり座長を全うされてあり、何よりでした。」との温かい感想をいただきました。
がん哲学外来カフェを立ち上げることを計画しているグループも複数来られていました。夫も、がんの患者さんや、さまざまな悩みを抱える方々との対話の場が増えることを喜んでいます。
近々開設記念講演を企画している「豊橋ホサナキリスト教会」にも行ってみたいと夫が言い出したのには、少々驚いてしまいました。その時に、果たして夫の体調が良い状態であるかどうかは全く分かりません。とは言え、新たながんカフェの開設記念に行ってみたいという気持ちが起きただけでも凄いことです。
翌朝の体調の変化
当日は、痛みもあまりなく機嫌よくイベントに出席できたことは喜ばしいことです。
ところが、翌朝の朝食時に、食べ物がのどに詰まりかけてしまいました。突然せき込み、息がし辛い状態に陥ってしまいました。幸い、少し休んだだけで症状は収まりましたが、夫も私も焦りました。これは今までにあまり経験していないことです。気持ちは晴れ晴れとしていましたが、思いのほか、体には疲労感が残っていたようです。
ここで食欲がなくなってしまうかなと思っていたところ、1時間ほど横になっただけで食欲戻ったようで、いつもようにパクパク食べ始めました。この食欲が夫の強みなのかもしれません。
まだまだ、闘病生活が続きます。豊橋ホサナキリスト教会の開設記念で、再び樋野先生とお会い出来るかも知れません。その時を思い描いて、日々歩んでいきたいと思います。
次回に続きます。
がん哲学外来金城カフェ2周年記念イベント
第Ⅰ部で歌われた「いのちの歌」の歌詞
いのちの歌
生きてゆくことの意味問いかけるそのたびに
胸をよぎる 愛しい人々のあたたかさ
この星の片隅でめぐり会えた奇跡は
どんな宝石よりもたいせつな宝物
泣きたい日もある絶望に嘆く日も
そんな時そばにいて寄り添うあなたの影
二人で歌えば懐かしくよみがえる
ふるさとの夕焼けの優しいあのぬくもり
本当にだいじなものは隠れて見えない
ささやかすぎる日々の中にかけがえない喜びがある
いつかは誰でもこの星にさよならを
する時が来るけれど命は継がれてゆく
生まれてきたこと育ててもらえたこと
出会ったこと笑ったこと
そのすべてにありがとう
この命にありがとう