10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「産業医更新申請書を期限内に提出できました!」~10歳のマリアのつぶやきno.24~

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夫は現役時代、悪性リンパ腫の基礎研究に従事しており、臨床医の経験はほとんどありませんでした。そんな夫は、退職後、日本医師会認定産業医の資格を取り、産業医として勤務していた時期があります。

直腸がんに罹患した後は、産業医の仕事はしていなかったのですが、夫は資格の更新に前向きでした。抗がん剤治療を受けながらも必要な単位を今年の2月に取り終えていました(※1)

産業医の資格は5年間に一回の更新(※2)が必要です。現在の資格は、2024年の9月末までです。更新するためには講習を受け、必要な単位(20単位)を取る必要があります。

私は、これで、自動的に更新されるのもとばかり思い、すっかり安心していました。

ところが、必要な単位を取り終えた翌月の3月、医師会からオレンジ色の封筒に「日本医師会認定産業医更新申請書」と書かれたものが郵送されてきました。

夫の説明によると、申請書と単位を取得したことを証明するシールを一緒に送ることによって、更新が認められるとのことでした。

すぐにでも手続きをするのかと思っていたところ、意外な答えが返ってきました。

「この申請書に書いて、9月までに送る必要がある。まだまだ先だから、そのうちにやるよ。」と、夫はのんびり構えてそのままにしていました。

思い立ったら、その日のうちに!

提出期限が半年先の9月だとは言え、私は気になっていました。時間ばかりが過ぎていき、8月も終わろうとしていた先日、念のために夫に聞いてみました。「そろそろ8月も終わるけれど、あのオレンジ色の封筒の中身はそのままにしていいのかしら? 」

すると夫は、思い出したかのように封筒を開き、書類を熱心読み始めました。

必要事項を記入した後、「今日中に届けに行けないだろうか?」と言いだすではありませんか。私はビックリして、郵送でもいいのではと尋ねると、夫は、「確実に届けたいので、窓口に行きたい。」と出かける用意を始めました。この日は、体調も良かったのだと思います。

窓口は、愛知県医師会医療事務部(愛知県医師会仮事務所)です。地図で調べると車で約30分の距離です。夫の勢いに乗って、一緒に出掛けることにしました。

手続きは、あっという間に終了し、無事に申請書を提出することができました。新しい認定証は10月に送られてくるとのことでした。

夫は、「これで、胸のつかえが下りたようだ、一緒に来てくれてありがとう。これで、晴れて認定の更新できて、めでたい!」と喜んでいました。提出を終えた夫の顔も晴れ晴れとしていました。

資格更新についてまったく気にしていなかったように見えた夫は、「申請書を提出しなければいけない。」と、いつも気になっていたそうです。

現役時代に夫の秘書をしていたときは、今回のように手続きを先延ばしにすることはありませんでした。夫はもともと几帳面なところもあり、様々な手続きは早め早めに出すタイプなのです。抗がん剤治療を受けたりと体に負荷がかかる日々で、事務手続きの煩雑さに気が回らなくなっていたのかもしれません。

提出期限に間に合って本当に良かったです。

夫の積極的な姿勢

講習の最後の4回は、放射線療法や温熱療法の辛い治療を受けていた日々と重なります。第5腰椎に転移しており、その治療を受けていました。体調が良くない中での講習は、辛かったと思います。諦めないで目標を達成した夫は素晴らしいと思います。

私は車で講習会場までの送迎をしていました。本当に耐えられるだろうか、途中で体調が悪くなるのではないかとハラハラして待っていた時もありました。

夫は、講習内容もとても興味深く、これからも講習を受けていきたいと積極的です。5年後の更新のためと言うより、一回でも多く講習を受けることが闘病生活の励みになるのだと思います。

私も会場までの送迎等で、応援していきたいと思います。

参考までに

(※1)必要な単位を今年の2月に取り終えていました

(※2)5年間に一回の更新