10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

「外科手術から4年」~10歳のマリアのつぶやきno.20~

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先日の7月9日、2週間に一回の抗がん剤点滴治療を受けてきました。ちょうど4年前に直腸がんの外科手術を受けた日です。

手術の日のこと(※1)や、1か月に及んだ入院生活のことが思い出されました。

8時間に及ぶ大手術でした。腹腔鏡下手術(※2)で行われ、がん細胞を摘出してからストーマ人工肛門)が造設されました。開腹手術に比べておなかのきずの大きさが小さいため、ダメージが少ないとの説明でした。それでも、ベットから起き上がれるようになったのは手術から4日後のことだったそうです。

その当時、コロナ禍の影響で面会が制限されており、面会できたのは手術してから一週間後のことでした。心細い思いをしているのではないかと気を揉んでいましたが、1週間後に再会した夫は「病院食を美味しくいただいている」と、意外と明るい顔だったように思います。

次の写真は、手術後に面会に行った時のものです。病院食の写真は、夫がLINEで携帯に送ってくれました。

ストーマ生活の始まり

手術後、2週間の入院期間がありました。手術を執刀してくださった先生から、新しく造設したストーマが安定するように、またストーマ生活に慣れるために必要な日数と説明を受けました。

夫は、自分でストーマの交換ができるように、看護師さんから丁寧に指導を受けたそうです。一方、面会できない私は、交換に必要なものを買い揃えて看護師さんに届ける以外になく、新しい生活がどのようなものか、想像すらできないでいました。ストーマ生活の大変さが分かったのは、退院してからのことです。

退院した直後は、ストーマ生活に慣れるまで夫も私も苦労しました。4年も経つと、すっかり生活の一部になってきたように思います。

技術の進歩のお陰で、ストーマをお腹に張り付ける素材が皮膚になじむように工夫されており、臭いも外に漏れないようになっています。ストーマ生活をしている夫にはとても助かります。

病院の周辺の散策

夫の抗がん剤点滴治療は、1時間ほどかかります。私は治療を待っている間に病院の周りを散策して気分転換をしています。先日も病院に隣接している池の周りを散歩してきました。一周約900m、歩いて約15分です。池の反対側から病院の建物を撮ってみましたが、その景色の美しさに心が休まりました。

これから先、どのような闘病生活が待ち受けているのかは全く分かりません。穏やかな日々でありますようにと心から願っています。

参考までに

(※1)手術の日のこと

mariamatch.hatenablog.com

(※2)腹腔鏡下手術についての説明(こちら