10歳のマリアのブログ

~~直腸がんで抗がん剤治療中の夫に寄り添う妻の気づき~~

第11回 「夫の直腸がん闘病生活と寄り添う妻(10歳のマリア)」~~人生はマラソンのようなもの~~

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~~人生はマラソンのようなもの~~

 

最近、ちょっと心が和む事がありました。先日12日の日曜日に行われた「名古屋シティマラソン2023」に、私の友達もハーフマラソンに出場したそうです。Facebookで「完走しました!」の言葉と一緒に、名古屋駅のナナちゃん人形の前で記念撮影した写真を見つけました。やり切った清々しい笑顔、ポーズを決めた立ち姿に、とても嬉しく心が和みました。

 

思えば、人生はマラソンのようなものです。山あり谷あり、嬉しいことあり悲しいことあり、楽しいことあり辛いことありです。子供たちが独立し、さあ、第二の人生の幕開きだ! と人生の終盤を思い描いていたところに夫の直腸がんが発覚、今現在、仙骨に転移して痛みと共存の日々が続いています。

 

聖書に「自分の前に置かれている競争を 忍耐をもって走り続けようではありませんか」(ヘブル12:1)とありますが、この聖句が思い起こされました。

 

夫の病気持ちのマラソンは、40歳代の後半からスタートしてもう20年近くになります。夫は、抗がん剤治療中ですが、がんになる前から糖尿病持ちで、しかも高脂血症・高血圧と生活習慣病のフルセットです。この治療のために合計8種類もの薬を毎日飲み続けています。夫は医師でありながら自分自身の糖尿病に関しては、なぜか無頓着、食べるのが大好き、直腸がんになっても食欲旺盛でした。

 

ただ、ここにきて問題が持ち上がってしまいました。先日受診した糖尿病内科の医師に、「ここ3カ月連続で「ヘモグロビンA1c」の値が8.6の高い数値が続いています。次回下がらなければ、飲んで効く薬がないので、インシュリン注射になります。」と厳重注意を受けてしまいました。

 

ただ、幸運と言っても良いのでしょうか、がん疼痛が食欲を抑える結果となっています。食べることが大好きな夫にとって、さぞかし辛いかと思いましたが、「食べたくないだけで我慢しているわけではない。平気だよ。」と、予想外の言葉に驚いてしまいました。もしかしたら次回の血液検査の結果次第で、これまで通り投薬が可能でインシュリン注射をしなくても済むかもしれません。

 

樋野先生の本にある言葉に慰められます。

「人生は一周遅れぐらいの方がちょうどいい。ゆっくり走るとゆとりが生まれる。人生は相対的です。息を切らして必死の形相で先頭を走るよりも、鼻歌を歌いながら一周遅れぐらいがちょうどいいです。

 

3月14日現在「X線放射線治療」と「温熱療法」が始まって、14日経過です。痛みがなくなることはなく、「3~1」と続いています。夫は、治療してもらえるのは有難いと前向き。痛みと共存、忍耐の日々が続きます。鼻歌を歌いながら二人三脚でゆっくり走り続けたいものです。

 

次回に続きます。