先日、2週間に一度の通院の日がありました。最近、夫の体調が思わしくなく、少し不安を抱えながらの診察となりました。
💚抗がん剤点滴治療は中止
抗がん剤治療を始める前に、先生はいつも「体調はいかがですか?」と尋ねてくださいます。夫は体調の変化について、「微熱が続いていて、ときどき38度を超える発熱もありました。食欲もあまりなく、体重が少しずつ減っています。黒い便が出たこともありました」とお話ししました。
先生からは、「血液検査の結果には特に問題は見られませんでしたが、黒い便は上部消化管からの出血の可能性も否定できないので、今回の抗がん剤点滴治療は中止にしましょう」と説明がありました。2週間後の体調を見て、治療を再開するか検討することになりました。(※上部消化管からの出血については、後述します)
抗がん剤の点滴治療が中止になるのは、今回が2か月ぶりです。前回は、血液検査で白血球数と赤血球数が基準値を下回っていたためでしたが、そのときは一時的なもので、無事に回復していました。
今回も、2週間後の診察までに体調が回復してくれることを願っています。
💚腫瘍マーカーの推移
腫瘍マーカーは横ばいでした。このまま横ばいに推移してくれるとよいのですが。
💛30本のエンシュア
先回の緩和ケアセンターでの診察では、夫の食欲が落ちてきたため、エンシュア・H(経腸栄養剤、医療用医薬品)を6本処方していただきました。夫はこれをおいしく飲み、5日間で飲みきってしまったので、今回は少し多めにいただけたらと思っていました。
そのことを先生にお伝えしたところ、コーヒー、バナナ、ストロベリーの3種類の味をそれぞれ10本ずつ、合計30本処方してくださいました。食欲がないときでも栄養がしっかり摂れるので、とても助かります。
1本あたり約320gあり、合計で10kgほどの重さになりますが、買い物の際に使っているショッピングカートを持参していたおかげで、なんとか無事に持ち帰ることができました。
💛スムージー
微熱が続き、ときどき38度を超えることもあるため、夫はスムージーなどの飲み物を好んで口にしています。こうした飲み物は水分補給にもなるので、今の夫にとってとても良い栄養源です。
緩和ケアで処方していただいたエンシュア・Hも飲みながら、少しでも体力が回復してくればと思います。




💚2020年7月9日に外科手術を受けてから5年経過
2020年7月9日に外科手術を受けてから、今年で5年になります。ここまで、夫の体は本当によく抗がん剤治療に耐えてきたと思います。
仙骨や第五腰椎への転移による強い痛みも、放射線治療や医療用麻薬のおかげで、なんとか日常生活を続けることができています。
今回は、これまでになかった微熱や発熱、黒い便といった異変が続いています。血液検査では特に大きな問題は見つかっていませんが、数字には表れない足腰の衰えや体の弱さを感じています。熱のせいか、ふらつくことも増えました。
8月1日には造影CT検査を受ける予定です。もしかすると、何らかのがん細胞の変化が起きているのかもしれません。
それでも夫は、いつものように淡々と自分の体と向き合っています。熱があっても冗談を言ったり、替え歌を歌って私を笑わせてくれます。感謝の言葉をよく口にしてくれるので、私のほうが励まされることが多いです。
これからも二人三脚で、この闘病生活を共に歩んでいきたいと思います。
※参考までに
💚上部消化管からの出血
夫の場合は、二日間黒い便がでましたが、その後は正常に戻っています。夫も初めてのことなので驚いていました。
胃や十二指腸、小腸上部のように、口に近い消化管からの出血が肛門へと流れていく場合には、消化液と混じりあっている腸管内通過時間が長くなるため、真っ黒い色調の便が排泄します。一般的に、このような色調の便を「黒色便」あるいは「タール便」と呼んでいます。引用サイトは⇒(こちら)